和紙アクセサリーの専門店「匠工房」地元、福島への思いや創業のきっかけ
見てのとおり素敵な和柄、そして扇型。
素材は友禅和紙や美濃和紙、越前和紙など日本の伝統和紙が使われています。
—-扇形は末広がりの発展と繁栄を願うおめでたいの吉祥柄です。身に着けているだけで福が舞い込みそうです。
この扇形モチーフは匠工房の看板アイテムです。
匠工房サイトより
- 匠工房の和紙アクセサリーを作っている人
- 匠工房の歩み
- こども食堂「のんびりキッチン」も同時運営?!
- 匠工房の和紙アクセサリーを作っている人
(以下、インタビュー形式)
ブランカ:
匠工房は2019年夏からスタートした比較的新しいブランドですね。もともとの創業のきっかけは?
木村さん:
長く東京で働いていましたが創業する何年か前に生まれ故郷へ戻りました。故郷はのんびりした暮らしは落ち着く半面、震災以降の人口減少や経済の衰退、シングルマザーやひとり親世帯率の高さ、
ブランカ:
そうなんですね。ということは動機は地域復興のためが大きかったんですね。
匠工房のアクセサリーは木村さん自身がデザインと製作を手掛けていますよね。もともと職人の修行など何かされてたんですか?
木村さん:
いえ、東京では全く別の仕事をしていて自分でいうのもあれですが、キャリアウーマンだったんです。
匠工房を立ち上げるにあたってデザインや製作の勉強をしていきました。
ブランカ:
すごいですね!手先が器用で細かい作業好きじゃないとできないですよね。
木村さん:
そうですね。制作は好きな作業です。
工房で和紙アクセサリーを制作する木村さん
2.匠工房の歩み
ブランカ:
アクセサリーや手しごとが地域復興につながる、と考えたのはなぜですか?
木村さん:
日本伝統のものなら海外の人にも興味を持ってもらえて東北へ来てくれる海外の観光客も増やせる、地元に人を呼ぶことで観光業が潤えば、地域の雇用も増やせると考えたからです。
まだまだ規模が小さいのでもっと頑張らなくてはいけませんが。
ブランカ:
たしかに!匠工房のアクセサリーは海外の人にも人気が出そうなデザインですよね。
今はコロナで観光、とくにインバウンド事業は苦戦してると思いますが、匠工房さんはSNSにも力を入れていて海外発送も対応しているんですよね。
通販の需要は伸びていますか?
木村さん:
そうですね。県内で何店舗か卸もしていますが、そこでの売り上げもありますが、コロナ以降はとくに通販やSNSからの問い合わせが増えました。
全国各地に広がっている実感があります。
匠工房のSNSインスタグラムより。
匠工房 Instagramはこちら
3.こども食堂「のんびりキッチン」も同時運営?!
ブランカ:
素晴らしいですね。しかもお一人でここまでやってるなんて。
頭が下がる思いです。
私も東北の秋田出身なので、東北の過疎化や高齢化、それに伴う若者の流出などは危惧していますし、身をもって感じてきていました。
地元を離れている身なので偉そうなことは言えませんが、なにか自分が生まれ故郷である東北に還元できないか?と3.11東日本震災以降はとくに強く思うようになりました。
木村さん:
ブランカさん、東北人なんですね!親近感!そうなんです、人口が少ないから若い人の仕事がない、ますます人口が減る。負のスパイラルです。
とくに匠工房が拠点を置いている鏡石町は福島県内でも貧困層が多いと言われている地域、産業は少なく近隣市区町村へ通勤するためのベッドタウンとなっています。
それにもかかわらず子育て世代の転入者数が非常に多く、シングルマザーやひとり親世帯数も県内トップクラスと言われている地域なんです。
その状況を少しでもよくしたい、という思いから実は匠工房のアクセサリーの販売事業と同時並行で地域のこども食堂「のんびりキッチン」を運営しています。
ブランカ:
そうだったんですね!こども食堂は全国にありますがこどもに食事を提供するサービスですよね。
自治体で運営しているのかと思っていましたが個人で運営されてるんですか?
匠工房が運営するこども食堂「のんびりキッチン」の様子
木村さん:
たしかに市町村で運営しているところもありますが、鏡石町では運営機関がなかったため自ら任意団体として立ち上げました。
定期開催で地元のボランティアの人たちが食事を作ってくれていて、どなたでもサービスを受けられるように解放しています。
匠工房のアクセサリーの売り上げは「のんびりキッチン」の運営資金になっているんです。
ブランカ:
えっ!!木村さん、その事実知りませんでした!
「のんびりキッチン」も素晴らしい事業なのにアピールしないんですか?
木村さん:
ええ…なんというか…自分で言うといやらしく聞こえそうで抵抗があって(恥ずかしそうに)
ブランカ:
そんなことちっとも思いませんよ~。
むしろ匠工房のアクセサリーを購入されたお客様が知ったらとっても喜ぶんじゃないですか??
だって、匠工房の購入者さんたちは、アクセサリーを買ったことで
自動的に福島県に地域復興に貢献していることになるんですよね。
みんなハッピーな取り組みだと思います。
木村さん:
そうですね、これまで「のんびりキッチン」の取り組みのことを伝える機会がなかったのでこれからは広めていけるといいですね。
おかげさまで「のんびりキッチン」の利用者も徐々に増えて、それに伴いボランティアさんも増えてきました。
その人たちのためにも。
匠工房が運営する「のんびりキッチン」の様子
以上、ブランカインタビューより。
匠工房の木村さんありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
匠工房の製品は知っていたけど、子ども食堂の取り組みについてはしらなかった人がほとんどではないでしょうか。
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